花粉症とアレルギー性結膜炎

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2017年の富山県のスギ花粉の飛散開始日は2月19日頃(昨年と同じ)と発表がありました。(2017年2月15日富山県厚生部) また花粉飛散量は、昨年よりやや多くなり(北陸地方で昨年比:140%)、ほぼ例年並(北陸地方で例年比:90%)と予測されています。
スギ花粉の飛散量は、近接するスギ林までの距離や風向きなどの影響を強く受けるため、場所によって大きく異なります。 富山県の場合、スギ林が集中している山沿いの地域で飛散量は多く海岸線に向かうに従って減少する傾向にありますが、平野部でもスギ林に隣接した場所では予想をはるかに超える花粉が飛散することもありますので注意が必要です。
アレルギー性結膜炎 花粉症 アレルギー性結膜炎 富山市天正寺 岡本眼科

現在日本では60種類の花粉が花粉症を引き起こすと言われていますが、とりわけ春(2月から5月)にかけて飛散するスギ・ヒノキの花粉に 多くの方が花粉症を発症し、悩まされています。
花粉症にかかると、くしゃみや鼻水など鼻の症状のほか、目にもつらい症状があらわれることが多くあります。これは、目の表面に花粉が付着し、結膜に炎症が起こって、目のかゆみなどの症状を引き起こすためで、このようなアレルギー反応が原因で起こる結膜炎を「アレルギー性結膜炎」といいます。

「アレルギー性結膜炎」では次のような症状が引き起こされます。

こんな症状ありませんか?

目のかゆみ

充血

目やに(涙のようにサラサラした水状のもの)

涙が出る

まぶたの裏にぶつぶつができる


「アレルギー性結膜炎」の中でも、花粉など特定の季節にのみ症状があらわれるものを 「季節性アレルギー性結膜炎」といい、カビ、ダニ、ハウスダストなどが原因で1年中症状がみられるものを「通年性アレルギー性結膜炎」といいます。
「アレルギー性結膜炎」は細菌やウィルスが原因で起こる「感染性結膜炎」とは違い、 他人に伝染することはありません。

花粉症によるアレルギー性結膜炎の予防策

花粉の飛散シーズン中は、なるべく花粉に触れないよう、日常生活でも以下の点に気をつけましょう。

  • 晴れた日や風の強い日などは、花粉が飛びやすいため外出は控えましょう。
  • マスクやメガネ(サングラス)、スカーフを着用し花粉の侵入を防ぎましょう。
    メガネ(サングラス)は大きめのもの、できればゴーグル型が有効です。
  • 帰宅時には衣服等に付着した花粉を払い落としましょう。
  • 帰宅したら手洗いやうがいをしましょう。
  • 飛散の多い日はドアや窓は閉めておきましょう。
  • 洗濯物の外干しはなるべく避け、中に取り込む際は、付着した花粉をよく払い落としましょう。
  • こまめに室内を掃除しましょう。とくに窓際は念入りに。
  • 睡眠を十分にとって体調を整えましょう。
  • 煙草やアルコールは控えましょう。

花粉症によるアレルギー性結膜炎の治療

花粉症によるアレルギー性結膜炎は、悪化してから治療を始めると薬が効きづらくなり、また強い薬を使わなければなりません。花粉症によるアレルギー性結膜炎の症状が出る前から、お薬による花粉症の「初期療法」を始めることで、発症を遅らせたり、 飛散シーズン中の症状をやわらげることができ、結果として全体のお薬の量を減らすこともできます。毎年花粉症によるアレルギー性結膜炎に悩まされる方は、早めにご相談ください。

花粉症 アレルギー性結膜炎 富山市天正寺 岡本眼科

花粉症によるアレルギー性結膜炎の治療薬には、抗アレルギーや抗ヒスタミンの作用をもつ点眼薬を用いますが、症状が緩和しない場合や症状がひどい場合にはステロイド点眼薬を併用します。

花粉症によるアレルギー性結膜炎とコンタクトレンズ

花粉症の方は、コンタクトレンズの使用についても注意が必要です。

花粉症でただでさえ目のトラブルが起きやすい状態のうえにコンタクトレンズを装着すると

目がゴロゴロする

コンタクトがずれやすい

目やにでコンタクトがくもる

などの症状がでて、目の中でのアレルギーの反応を増やしてしまいます。
花粉症によるアレルギー性結膜炎の方は、飛散シーズン中はコンタクトレンズより眼鏡をかけた方が安全です。 またコンタクトレンズを使用する場合も、清潔で安全性の高い1日使い捨てタイプのレンズを選択する、装用時間もなるべく短くするなどの対策が有効です。

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