フェイキックIOL
フェイキックIOLとは?
フェイキックIOLとは、眼内に人口レンズを入れて光の屈折を変え近視・遠視・乱視を矯正する最新の視力回復手術です。
- 今まで強度近視や乱視でレーシックでは対応できないと判断された方でも、フェイキックIOLでは対応が可能です。※ただし、他の適応要件を満たさない場合は手術を受けれない場合があります。
- 視力回復が早く、また術後の戻りもほとんどなく視力経過が安定しています。
- 眼内にレンズを固定しますので、異物感もなく裸眼で快適に生活ができます。
- コントラストの低下や、ハロ・グレア(光がまぶしい・にじむなど)といった症状が生じにくいです。
- 万が一レンズが合わなかった場合はレンズを交換したり、レンズを取り出すことで元の状態に戻すことができます。
フェイキックIOLの種類と特徴
フェイキックIOLには、「後房型フェイキックIOL」と「前房型フェイキックIOL」の2つがあります。
後房型フェイキックIOL
後房型フェイキックIOLでは、眼球内の虹彩と水晶体の間にある後房にレンズを挿入し、視力を矯正します。柔軟な素材でできており、目の中で割れたり破れたりすることもなく、また強い衝撃に対しても安定しており、ずれることはまずありません。
当院では、アメリカのstaar Surgical社製のレンズ
アイシーエル(ICL)「KS-AquaPORT」(日本で生まれた新設計レンズ)とスイスWEYEZER社製の「アイクリル」を採用しています。
※従来のアイシーエルの光学特性を維持し、工学部中央に貫通孔を設けた、有水晶体後房レンズ。防水流路を維持する画期的なデザインです。
フェイキックIOLの特徴
- 色鮮やかな見え方
角膜を削ることなく眼内のレンズで近視を矯正するため、収差の増加が最小限です。コントラスト感度の低下がないため、色鮮やかな見え方を実感できます。
- 幅広い矯正範囲
角膜を削ることが出来ない「強度近視の方」「角膜厚の薄い方」「角膜形状不正の方」にも利用出来ます。
(術前検査の結果により、利用できない場合があります)- 長期安定性
アイシーエル(ICL)は、整体適合性に優れた新素材「コラマー」を採用。1997年から欧州で販売を開始し、世界70カ国以上で400,000眼以上に使用されています。アイクリルは、優れた光学的明瞭性を実現する生体適合性の高い材料である親水性アクリルで構成されています。
- ドライアイリスクの軽減
角膜を削る屈折矯正と比較して切開創が小さいため、術後ドライアイの発症するリスクを軽減します。
- 紫外線ブロック
レンズに紫外線吸収剤が含まれているため、紫外線A波・B波をブロック出来ます。(UV吸収サングラスの代わりにはなりません)
適応検査から手術・術後検査までの流れ
フェイキックIOLの適応検査
フェイキックIOL手術が受けれるかどうかの適応検査と診察を行います。
適応検査の結果、フェイキックIOL手術が可能と診断され、フェイキックIOL手術を希望される場合は、今後のスケジュールなど説明させていただきます。
※適応検査には3時間ほどの時間を要します。
※コンタクトレンズを使用しておられる方は、術前検査を受けていただく前に装用中止期間があります。
・ハードコンタクトレンズ/術前検査の3週間前から装着中止
・乱視用ソフトコンタクトレンズ/術前検査の2週間前から装着中止
・ソフトコンタクトレンズ/術前検査の1週間前から装着中止
※適応検査は予約制ですので、事前にお電話にてご予約願います。(フェイキックIOL検査は午前のみ行っています)
フェイキックIOLの適応要件
年齢は21歳以上で45歳ぐらいまでの方を対象とします。
(適応にならない場合)
・強度乱視の方
・前房の深さが2.8ミリ未満の方
・角膜内皮細胞密度が低い方
・妊娠中・授乳中の方
・角膜やその他の眼の病気(白内障・緑内障・網膜疾患など)がある方
・散瞳不良の方
・その他、全身的、眼科疾患を伴うこと等を理由として医師が不適当と判断した場合
フェイキックIOLの術前検査
フェイキックIOLレンズのサイズや度数決定のための検査を行います。
フェイキックIOLの手術の手順
1.麻酔
点眼液で麻酔します。
痛みは全くありません。
2.切開
白目と黒目の境目の角膜を数ミリ切開します。
3.レンズ挿入・固定
レンズを挿入・固定します。切開傷は自然に治癒します。
※手術時間は、両眼で約30分程です。
クリーンルーム(Clean Room)
手術室では、空気中に漂う目に見えない微粒子(細菌)が、感染症などの原因となることもあり、衛生管理を徹底する必要があります。 当院の手術室は、これらの細菌(汚染物質)を排出し、浄化された空気を供給する設備を有しており、常に清浄な手術環境を維持しています。当院では、手術室の環境、器具の滅菌、手洗い等常に感染防止に細心の注意を払い、感染を防御しています。
フェイキックIOL手術後は院内でしばらく安静にしていただき、レンズの状態や眼圧などチェックし、問題がないことを確認した後ご帰宅いただけます。
ご帰宅後は、なるべく目を閉じて安静に過ごしてください。
フェイキックIOL術後の定期検査
翌日・1週間後・1ケ月後・3ケ月後は回復をみるため検査が必要です。
フェイキックIOLの費用
フェイキックIOL適応検査費用
適応検査は無料です
フェイキックIOL手術費用
両眼 | 550,000円 | 片眼 | 275,000円 |
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※上記費用には、術後3ケ月の検査費用を含みます。
※現金・クレジットカード払い・メディカルクレジットがご利用いただけます。
※メディカルクレジットでは、最長60回までの分割払いができ、クレジットカードをお持ちでない方もご利用いただけます。お気軽にご相談ください。